「サルシカ隊、ゴミを拾って津の町を歩く」 第124回サルシカ隊がいく

投稿日: 2011年02月15日(火)01:41

ゴミを拾いつつ、みんなでワイワイと楽しくピクニックすることをエコウォークというらしい。
いま三重県のあちこちで開催され、若い男女男女がワーキャー言いつつ集っているらしいのだ。

ホンマかいな、と思った。
もしホンマなら、なかなか面白そうではないか、とも思った。

でもエコとかゴミ拾いっていうと、もう真面目一直線の男女が一列に並んで、かけ声も高らかに一心不乱にゴミを拾うのではないか。
「あなたのとの出会いに感謝!ゴミに感謝!歩いて感謝!もうすべてに感謝!だってアタシたち人間だもの、うふふふ」みたいな、ケーハク博愛精神に満ちた集団ではないのか、などと考えて不安になる(笑)。

が、しかし!
本当のところはどーなのか?
どーなっておるのか?
では、いっちょ行ったろうやないか、参加してゴミを拾って歩いてやろうやないかと言うことになったのである。

サルシカ隊の隊長であるワタクシが参加したのは、年の瀬も迫る12月の末に開催されたエコウォーク。
集合場所は津市島崎町にあるショッピングセンターの駐車場であった。

待ち合わせの時間に10分前に到着するが、そこには今日いっしょに参加する相方のナオちゃんしかいない。

「場所、ここだよね?」
「だと思いますけど・・・誰もいませんねぇ・・・」

なんとも不安な幕開けである。
そして待つこと10分。
つまり集合時間ぴったりになって、若者たちがぞろぞろと集まりはじめたのである。

さすが若者たち!
時間より早く来るなんてことはないのである。
時間ぴったりが常識なのだ(笑)。

まあ、しかし、ちゃんと開催されるようだ。
よかったよかった。

ちなみにこの2人が、このエコウォークを開催しているハズモト君とYU君である。
2人は「MIDDLE」という津のタウン誌を発行しているのであるが、
その情報誌より先に、津のために何かしていきたい、面白いことしていきたいと考えてはじめたのが、このエコウォークなのだ。

「最初は四日市の太陽の宴というところがやっているエコウォークに参加したんですよ。町にゴミがたくさん落ちていることにも驚いたけど、こんなにたくさんの参加者がいる、こんなに楽しんでゴミ拾いをやってるってことがホンマ驚きで・・・」

これが津でエコウォークをはじめたきっかけらしい。
で、お金がかからない、すぐにできるってことで、さっさとはじめたと言うわけ(笑)。

「それじゃあエコウォークはじめさせてもらいますもんで~、今回でちょうど一周年やもんで張り切っていきますもんで~、じゃあ行きましょか~」

みたいなノリでスタート。
ショッピングセンターを出るなり、いきなりゴミ拾い拾い開始。

あれれれ。
誰も一列に並ばないし、声だかに叫んだりしないぞ。
あくまでスマートに、楽しく会話しながらゴミ拾い拾いをしていくではないか。
ええではないか。
ええ感じではないか。

深い溝にまで下りてゴミを拾う若者たち。
あ、オレンジの上着は銭湯企画でおなじみのスズキックスだ。
あんまり若くなかった(笑)。
なのに張り切って溝に下りてゴミを拾う。
まあ女の子にかっこいいところを見せたいのであろう。
が、ドブ水の中に足を落としそうになったし、体が重くてすぐさま上に上がれなかったことを、ここに記さないわけにはいかない(笑)。

このMIDDLEエコウォークは2009年の12月からはじまった。
今回でちょうど一周年。
だいたい月に一度開催している。
誰でも参加できるし、途中から参加しても帰ってもいい、もちろん参加費は無料。細かい約束事など一切ない。
まさに気楽すぎるエコ活動なのである(笑)。

たぶん40代の参加者は隊長のワタクシだけ。
でも気持ちは永遠の少年だからいいのだいいのだ(笑)。

ショッピングセンターから志登茂川(しともがわ)に出て、その堤防と河原を上流に向かって歩く。

今回の参加者は、20名ほど。
20代の男女が中心である。
学生もいれば社会人もいる。
友だち同士で参加した人もいるし、ネットの告知を見て四日市からひとりで参加した女性もいる。

初対面の人も結構いるが、かしこまって自己紹介などはない。
自然に打ち解けあってケラケラ笑いつつゴミ拾いしてる。
おおおお、これは合コンではないか。
ゴミ拾いをしつつ出会いを楽しんでおるのだ!

エコウォークの狙い。
それはもちろんゴミを拾って故郷の環境の美化である。
が、それだけじゃない。
もうひとつは、自分たちが暮らす町を改めて歩いてみて、面白いことや意外なことに気づいてもらいたい・・・。
そして参加したさまざまな人が、このイベントを通じて出会い、新しい何かをはじめることができたら・・・ということも狙いなのだ。

国道23号線を越えて、1000年の歴史を持つ四天王寺にて休憩。
例の住職も愛犬のフウちゃんを抱いて現れた。
ここでお茶をいただいて足を休める。

すでに集めたゴミは、大きな袋で20袋以上。
車で走っていると目に入らないけれど、通りには本当にたくさんのゴミが捨てられている。
見えない、気づかないは犯罪だ。
一度でもゴミを拾って歩いてみたら、その惨状に悲しくなり、もう窓からゴミを捨てたりなど絶対にしないはずだ。

いつも目にしている津市。
でもこうしてゆっくりと町を眺めたのはいつの日以来であろう。
いつも流れる町並みばかり見ていた。

ゴミを拾って歩く。
参加してみて、本当に楽しかった。
本当にいろいろ気づかされた。

町にはゴミをたくさん落ちている。
そのゴミを楽しんでき拾っている若者たちがいる。
そうそう、津にはあんなところもこんなところもあったのだ・・・・。

およそ2時間のエコウォークはあっという間に終わった。
みんなで記念撮影をして、ゴミを分別して、笑ってバイバイを言って別れた。

ぜひみなさんも一度エコウォークに参加してみることを勧める。
いろいろな発見が楽しめるはずだ・・・。

詳細は、下記のMIDDLEのブログをご覧ください。

MIDDLE
■住所:〒514-0101 三重県津市白塚町4479-5
■TEL&FAX: 059-231-4668
■E-MAIL: info@middle-mag.com
■URL: http://middle.mie1.net/

■世代間交流のための津市のタウン誌「MIDDLE4」
 2011年1月下旬発売
 価格300円

■気軽すぎるゴミ拾い「エコウォーク」
 毎月1回開催。
 申し込み不要。
 途中参加・途中抜けOK。
 参加無料。

■写真提供:山中優&Rica